牛乳は、「牛の母乳」です。
人間もそうですが、「母乳は白い血液」なので、血液を反映した成分になります。
人間なのに、牛の母乳を飲むことが、そもそも不自然なことなのです。
日本人でも、乳児期から2~3歳くらいまでは、乳糖を分解するラクターゼを体内でつくることができます。
2~3歳を過ぎて、それほど急激に成長しなくなると、乳糖を分解する力も不要になるため、徐々に酵素はなくなっていきます。
古くから牛乳や乳製品をとってきた欧米人の場合、成人してもこの酵素をつくれる割合が高いそうですが、日本人では多くありません。
成人になると、日本人の約80%は、乳糖不耐症になるといわれています。
日本人は腸が長く、便秘症が多いので、乳糖不耐症に気付かない方もいます。
つまり、人間の母乳でも、2~3歳を過ぎれば飲むとお腹を壊してしまうのです。
牛の母乳を人間が飲むということは、健康に反していることではないでしょうか。
また、カゼインは胃液と反応してカード(乳中のたんぱく質が酸で凝固したもの)をつくり、栄養素の吸収を妨げます。
そのため、ビタミン・ミネラルの吸収が妨げられ、日本人に不足しがちな「鉄」の吸収も阻害されます。
日本人の、特に若い女性には鉄不足が多くみられ、鉄欠乏性貧血が増加しています。
ビタミン・ミネラルが不足すると過食となり、肥満や疲労感、無気力症なども起こることがあります。
そして、牛乳は骨を強くするどころか弱くしてしまいます。
牛乳を加熱減滅することで、カルシウムはリン酸カルシウム塩になり、身体はそれを有効に使うことができなくなります。
それだけではなく、動物性たんぱく質は体内に入ると酸性になり、それを中和するためにカルシウムイオンが必要になるために骨を溶かし出してします。
そのため、牛乳・乳製品をとればとるほど、骨粗鬆症の発症率が高まります。
カルシウムを補給するなら、小魚や海藻、緑黄色野菜、大豆製品、干しエビなどでとりましょう。
そして厄介なことに、牛乳・乳製品をとるとモルヒネ様の物質エキソルフィンができるため、なかなかやめることが難しいのです。
皆さんも、牛乳が好きだからではなく、依存性の症状で毎日飲んでいるだけかもしれません。
牛乳を中心に書いていますが、乳製品全てに当てはまることです。
発酵食品であるヨーグルトは身体に良いと考えている人は多いようですが、ビフィズス菌などの乳酸菌は胃酸で死んでしまいます。
身体の調子の悪い方、上記の症状に当てはまる方は、牛乳・乳製品をとるのを止めてみてはいかがでしょうか。
身体に不調を感じない方も、牛乳・乳製品は嗜好品としてたまにとる程度にして、控えることをお勧めします。
長年好きで牛乳・乳製品をとっていたという方は、理解はしていてもストレスを感じるかもしれません。
長年続けるコツは、完璧に止めようと頑張り過ぎないことであると私は考えています。
私も外出先などでは、たまに乳製品をとることはあります。
我が家では、牛乳の代わりに妻が豆乳を作っています。
スーパーなどでも、無調整豆乳が売られていますね。
調整豆乳は砂糖などの不要物などが沢山入っていますのでお勧めではありませんが、豆乳の味が苦手な方は調整豆乳から始めてみるのも良いと思います。
健康は、食が大切です。
身体に悪いものは、避けることです。
皆様の健康を願って、またブログを更新していきます。